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建築塗装塗匠の道のり

建築塗装塗匠の道のり

塗装の道に進んでから今年で20年目を迎えました(令和4年時点)
建築塗装塗匠を立ち上げてから14年。
様々な苦労も沢山経験しました。
地元長野県諏訪市で独立をした当初は全てにおいてゼロからスタート。
企業のツテや顧客など何も無い状況で、知り合いの塗装屋さんに常用に行ったりたまに頼まれた現場を請け負ってこなす日々が続きます。
暫くして知り合いの紹介で工務店の下請けに入り2年程下請けとして仕事をしていました。
とにかく安い金額でやらされる事が多く、酷い時では一軒丸々塗装して15万円!!
当然個人事業としても利益を出さなければいけないので1日でも早く現場を終わらせるか工程を省いて利益に繋げるか。
そんな事をやっていく中で自分の中に反発心が生まれ始めます。
職人を信頼して任せてくれるお客様に対して知らないところで手抜き工事をしている!
そんな罪悪感を持ちながら続けていく事は僕には無理でした。
そうなるとこれから先どうするか、自分で1から信用を積み上げていくしかない!
そこからの数年は苦労の連続です。
知名度もない業者を信用してくれるはずもなく何百件と訪問営業しても相手にもされない日々。
気持ち的にも落ちてしまい辞めようかとも考え始めていた時にたまたま知り合いから仕事を頼まれました。
「俺の家を格安で塗ってくれない?」
格安といっても最低限の限界はあったので相場より安い金額で請負う事になりました。
塗匠として初めての自分の現場という事もあり気合いもじゅうぶんで取り組みました。
とにかく丁寧に長持ちする施工をしている事を伝えたく、毎日全工程写真撮影を行い自宅に帰ってこと細かく資料を作りました。
それを最後の日に渡し工事完了。
後日知り合いからメールが届きました。

「ただでさえ安い金額でやってくれたのにこんな事までしてもらって逆に感激した、相場相当の金額を払わせてくれないか?」

金額うんぬんよりも信頼を勝ち取れたことに嬉しさを感じました。
誠意をもって取り組めば必ず相手には伝わり信頼に繋がっていく。
知り合いが不動産や店舗経営をしていた事もありそこから一気に仕事に繋がって行くことになりました。
それからというもの、クチコミや紹介で仕事も増えてきてようやく会社としての軌道に乗り始めました。
稼ぎたいから現場をこなす、確かにそれも必要だと思います。
稼ぎたい=「欲」
欲に負けたら必ずデメリットも大きくなると強く実感しました。
お客様が求めている事に応えたい、塗匠にお願いして良かったと言っていただきたい、
その気持ちを忘れずに今でも取り組み続けています。
1つ1つをしっかり受け止め誠意をもって対応すれば必ず伝わる。
その思いをこれからも変わらず持ち続けて塗装の道を歩んでいきます。